「金のなる木」を育て始めたけれど、よく見かける5円玉は何のためにつけるのだろう、と疑問に思ったことはありませんか。金のなる木に5円玉を付けるのはなぜなのか、その理由や正しい付け方を知ることで、より深くこの植物を楽しめるようになります。
また、金のなる木の置き場所は風水と関係があるのか、特に運気を左右すると言われる玄関に置くのはどうなのか、気になる方も多いはずです。金運アップを目指す風水では、玄関の役割がとても大切になります。せっかくなら、最適な場所に置きたいものです。
この記事では、金のなる木にまつわる様々な疑問にお答えします。縁起が良いとされる一方で、金のなる木を置くと貧乏になるとか、花が咲くと不吉といった噂の真相にも触れていきます。さらに、金のなる木の花が咲かないのはなぜか、ほったらかしでも大丈夫なのか、そして植物の寿命を延ばすための手入れの方法まで、詳しく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事を読むと分かること
- 金のなる木に5円玉を付ける理由と縁起の良い付け方
- 風水に基づいた金のなる木の最適な置き場所と期待できる効果
- なかなか咲かない花を咲かせるための条件と育て方のコツ
- 金のなる木が持つスピリチュアルな意味や様々な噂の真相
金のなる木に5円玉はなぜ?その理由と縁起
- 金のなる木に五円玉を入れるとどうなる?
- 縁起を担ぐ金のなる木5円玉の付け方
- 金のなる木が持つスピリチュアルな意味
- 金のなる木を置くと貧乏になる噂の真相
- 金のなる木の花が咲かないのはなぜ?

金のなる木に五円玉を入れるとどうなる?
金のなる木に五円玉を付けると、金運や幸運が舞い込むと信じられています。これは科学的な根拠に基づくものではなく、古くから伝わる一種の縁起担ぎ、あるいはおまじないのようなものと考えられます。
この習慣の背景には、日本語の語呂合わせがあります。五円玉の「五円(ごえん)」と、人や幸運との巡り合わせを意味する「ご縁」をかけているのです。良いご縁に恵まれるように、という願いが込められています。
また、五円玉の中央に穴が空いていることから「見通しが良い」とされ、将来が明るく開けることの象徴とも見なされています。神社仏閣でのお賽銭としても、五円玉は「神様とのご縁がありますように」という願いを込めて好んで使われる硬貨です。
このように、もともと縁起の良いアイテムである五円玉を、富の象徴である金のなる木と組み合わせることで、金運アップの効果をより一層高めようとする風習が生まれたのです。植物が元気に育つ様子と金運上昇のイメージを重ね合わせる、日本人らしいユニークな文化と言えるでしょう。また、五円玉を目にすることで自身の金運アップへの願いを再認識し、ポジティブな気持ちを維持する心理的な効果も期待できます。

縁起を担ぐ金のなる木5円玉の付け方
金のなる木に五円玉を付ける方法は、主に二つあります。一つは根元に置く方法、もう一つは枝に結びつける方法で、どちらも簡単に行うことができます。より縁起を担ぎたい場合は、取り付ける日にもこだわると良いかもしれません。
根元に置く方法
土の上に直接五円玉を置く、あるいは少しだけ土に埋める方法です。これは、植物が大地から養分を吸い上げるように、金運のエネルギーを吸い上げて成長してほしいという願いが込められています。複数枚置いても問題ありませんが、土の通気性を悪くしない程度に留めるのが良いでしょう。置く前には、五円玉をきれいに洗い、清めてから使うと、より清々しい気持ちで飾ることができます。
枝に結びつける方法
五円玉の穴に紐を通して、枝に結びつける方法も一般的です。この際に使う紐は、縁起が良いとされる赤色や金色が好まれます。植物を傷つけないように、成長途中の若い枝や新芽の近くに、優しく結ぶのがポイントです。植物の成長を妨げないよう、きつく結びすぎないように注意が必要です。ワイヤーなど硬いもので固定すると、幹や枝を傷つけてしまうため避けましょう。
カレンダーで「寅の日(とらのひ)」など、金運に縁があるとされる吉日を選んで取り付けるのも、楽しみながら縁起を担ぐ一つの方法です。

金のなる木が持つスピリチュアルな意味
金のなる木は、その名前や見た目から、スピリチュアルな世界でも富と繁栄の強力なシンボルとされています。この植物が持つ生命力や特徴が、幸運を引き寄せる力と結びつけて考えられているのです。
まず、ぷっくりと厚みのある丸い葉が、硬貨や宝石を連想させることが、富の象徴とされる大きな理由です。葉が次々と生い茂る様子は、財産が増えていく姿に重なります。また、非常に丈夫で乾燥にも強い多肉植物であることから、逆境に負けない強い生命力やエネルギーを持つとされています。この揺るぎない生命力が、持ち主の運気を活性化させ、安定した発展へと導く力になると信じられています。
風水では、空間のエネルギーを活性化させる「陽の気」を持つ植物とされ、停滞した運気を動かし、良い流れを生み出す効果があると言われます。花言葉にも「一攫千金」「富」「幸運を招く」といった、金運に直結する言葉が並びます。これらのことから、金のなる木を大切に育てる行為そのものが、豊かさへの意識を高め、幸運を引き寄せるためのスピリチュアルな実践と捉えることができるのです。

金のなる木を置くと貧乏になる噂の真相
金のなる木を置くと貧乏になる、という噂を耳にすることがあるかもしれませんが、これは迷信であり、風水や縁起の世界では全く逆の意味を持つ植物です。むしろ、金運や財運を呼び込む代表的な存在として知られています。
では、なぜこのような正反対の噂が生まれたのでしょうか。これにはいくつかの解釈が考えられます。一つは、縁起物である金のなる木をぞんざいに扱い、枯らしてしまった場合に「運気が下がる」「罰が当たる」という考え方から派生したという説です。
植物の生命力は持ち主の運気と連動すると考えられているため、枯らす行為が金運の低下に繋がると解釈されたのかもしれません。丈夫で育てやすい植物すら管理できない人は、お金の管理も杜撰である、という比喩的な意味合いも含まれている可能性があります。
もう一つは、「お金にばかり執着していると、かえって貧しくなる」という教訓や戒めとして、このような噂が語られるようになった可能性もあります。いずれにしても、金のなる木そのものに貧乏を引き寄せる力はなく、愛情を持って丁寧に育てる限り、金運アップの頼もしい味方となってくれるでしょう。

金のなる木の花が咲かないのはなぜ?
金のなる木を育てていても、なかなか花が咲かないことに悩む方は少なくありません。花が咲かない主な理由は、開花に必要な特定の生育条件が満たされていないためです。
金のなる木は、原産地である南アフリカの環境に近い状態を再現してあげないと、花芽をつけにくい性質があります。開花のための主な条件は以下の通りです。
- 株の成熟: 若い株は開花しにくく、ある程度大きく成長した株(一般的に数年以上)でないと花を咲かせません。まずは株を充実させることが第一歩です。
- 日光: 日光を好む植物ですが、開花には日照時間も関係します。秋以降、日が短くなる「短日条件」を経験させることが花芽形成のきっかけとなります。屋外で育てている場合は自然に条件が整います。
- 温度: 生育期と休眠期のメリハリが大切です。特に秋から冬にかけて、夜間に10℃前後の涼しい気温に当たることで花芽が分化しやすくなります。暖かい室内に置きっぱなしでは、この条件が満たせません。
- 水やり: 夏の終わり頃から水やりを控えめにし、土を乾燥気味に管理することも開花を促すポイントです。少し厳しい環境に置くことで、子孫を残そうと花を咲かせる性質があります。
- 肥料: 開花にはエネルギーが必要です。春から夏の生育期に肥料を与え、秋には開花を促進するリン酸(P)成分が多めの肥料を与えると効果的です。窒素(N)が多いと葉ばかりが茂ってしまいます。
これらの条件が日本の一般的な室内環境では整いにくいため、花が咲かないケースが多く見られます。花を咲かせるには、意識的にこれらの環境を作ってあげることが鍵となります。
金のなる木に5円玉はなぜ?育て方と風水
- 金のなる木を玄関に置く風水の効果
- 風水で見る金のなる木の最適な置き場所
- 金のなる木の花が咲くのは縁起が良い?
- 金のなる木の寿命とほったらかしの注意点
- 金のなる木がぐったりしていたらどうする?

金のなる木を玄関に置く風水の効果
風水において、玄関は家の中に良い運気を呼び込むための最も大切な場所とされています。その玄関に金運アップの象徴である金のなる木を置くことは、外から金運や財運を強力に引き寄せる効果が期待できると考えられています。
玄関から入ってきた良い気が、まず最初に金のなる木の持つ「陽」のエネルギーに触れることで、家全体の金運が活性化されるのです。特に、ぷっくりとした葉は豊かさやお金を蓄える力を象徴するため、入ってきた財産が出ていかないように留めておく効果もあるとされています。風水では、玄関を入って左側の位置は金運を司るとされており、そこに置くとさらに効果が高まるとも言われます。
ただし、注意点もあります。金のなる木は日光を好む植物なので、全く光の入らない暗い玄関では元気に育ちません。植物が枯れてしまうと、かえって運気を下げてしまうため、定期的に日光浴をさせるなどの工夫が必要です。また、玄関が狭い場合は、人の出入りの邪魔にならない場所に置く配慮も大切になります。何よりもまず、玄関自体を清潔で整理整頓された状態に保つことが、良い運気を呼び込む大前提となります。
風水で見る金のなる木の最適な置き場所
前述の通り、玄関は非常に良い置き場所の一つですが、それ以外にも家のどこに置くかによって、期待できる風水の効果は異なります。目的に合わせて最適な場所を選ぶことで、金のなる木の持つパワーをより効果的に活用できます。
方角と期待できる効果を以下の表にまとめました。
方角・場所 | 期待できる主な効果 | 説明 |
西・北西 | 金運・財運・商売運 | 風水で「金」の気を持つ方角。金運全般を高めたい場合に最適です。 |
北東 | 貯蓄運・財産運用 | 「鬼門」と呼ばれる変化の大きい方角。財産を守り、増やす力をサポートします。 |
南東 | 人間関係運・縁 | 「木」の気を持つ方角。良いご縁や人間関係が金運に繋がる効果が期待できます。 |
リビング | 家庭全体の運気向上 | 家族が集まる場所に置くことで、家全体の金運や活気を高めます。明るい窓辺などが適しています。 |
逆に、置くのを避けた方が良い場所もあります。例えば、水の気が強く運気が流れやすいトイレは、金運も一緒に流れてしまうとされるため不向きです。また、火の気が強く金運を燃やしてしまうとされるキッチンも、あまり適していません。寝室に置くと植物の強い「陽」のエネルギーが安眠を妨げる可能性があるため、置く場合は枕元から離すなどの工夫をすると良いでしょう。

金のなる木の花が咲くのは縁起が良い?
金のなる木に花が咲くことは、非常に縁起が良い「吉兆」とされています。普段は葉の美しさを楽しむ観葉植物ですが、特定の条件が揃ったときにのみ、白やピンクの星形をした可憐な花を咲かせます。
この開花条件が比較的厳しく、長年育てていてもなかなか見られないことが多いことから、「咲いたときには大きな幸運が訪れるサイン」と信じられているのです。大切に育て、適切な管理をしてきた努力が実を結んだ証とも言えます。これは、持ち主自身の努力が報われ、大きな成果となって返ってくることの象-徴と捉えることができます。
特に、これまで滞っていた物事が好転したり、思わぬ臨時収入があったりするなど、金運に関する良い出来事の前触れと言われることもあります。一部で「花が咲くと不吉」という説を耳にすることがあるかもしれませんが、これは極めて稀な解釈です。一般的には、幸運の到来を告げる喜ばしい出来事と捉えられています。もし花が咲いたら、感謝の気持ちを持って、何か良いことが起こる前兆として楽しみに待つのが良いでしょう。
金のなる木の寿命とほったらかしの注意点
金のなる木は非常に生命力が強く、適切な環境で育てれば数十年以上も生きる長寿な植物です。そのため、長く付き合えるパートナーのような存在になってくれます。
乾燥に強く丈夫な性質から「ほったらかしでも育つ」と言われることがよくありますが、この言葉を鵜呑みにして完全に放置してしまうと、枯れる原因となります。ここでの「ほったらかし」とは、「過剰な水やりや世話をしすぎない」という意味合いで捉えるのが正解です。
特に注意したいのが水のやりすぎです。多肉植物である金のなる木は、葉や茎に水分を蓄える能力が高いため、頻繁な水やりは根腐れを引き起こす最大の原因となります。土が完全に乾いてから、さらに数日待って水をたっぷりと与えるくらいが丁度良いでしょう。
また、長く元気に育てるためには、2~3年に一度の植え替えも大切です。鉢の中で根が詰まると成長が妨げられます。春から初夏の生育期に、一回り大きな鉢に植え替えてあげましょう。同時に、伸びすぎた枝を剪定して形を整えることで、風通しが良くなり病害虫の予防にも繋がります。

金のなる木がぐったりしていたらどうする?
大切に育てている金のなる木がぐったりしていると、とても心配になります。しかし、原因を正しく見極めて適切に対処すれば、回復する可能性は十分にあります。ぐったりする主な原因とその対策を理解しておきましょう。
症状 | 主な原因 | 対策 |
葉にしわが寄り、全体的に元気がない | 水不足 | 土が完全に乾いているのを確認し、鉢底から水が流れるまでたっぷりと水を与える。 |
葉が黄色く変色し、幹が柔らかい | 根腐れ(水のやりすぎ) | すぐに水やりを中止する。症状がひどい場合は、鉢から出して腐った根を取り除き、新しい土に植え替える。 |
茎が間延びし、葉の色が薄い | 日照不足 | 明るく風通しの良い場所に移動させる。ただし、急に強い直射日光に当てると葉焼けするため、徐々に慣らす。 |
葉の一部が茶色や白っぽく変色 | 葉焼け(強い直射日光) | レースのカーテン越しなど、少し遮光された場所に移動させる。変色した葉は元に戻らない。 |
葉の付け根などに白い綿状のものがある | 病害虫(カイガラムシなど) | 歯ブラシなどでこすり落とすか、専用の殺虫剤を使用する。風通しを良くすると予防になる。 |
葉がぶよぶよして黒っぽくなる | 寒害(凍結) | 5℃以下になる場所には置かない。冬場は室内の暖かい場所に取り込む。傷んだ部分は元に戻らないため、切り取る。 |
このように、ぐったりする原因は一つではありません。土の湿り具合、葉や幹の状態、置き場所の環境をよく観察し、植物自体の健康状態に合わせた対処をすることが回復への近道となります。

まとめ:金のなる木に5円玉を付けるのはなぜかを解説
- 金のなる木に5円玉を付けるのは金運アップの縁起担ぎ
- 「五円」と「ご縁」の語呂合わせが由来とされる
- 五円玉の穴は「見通しが良い」という縁起にも繋がる
- 5円玉は神社のお賽銭にも使われる縁起の良い硬貨
- 5円玉は根元に置くか枝に赤い紐などで優しく結ぶ
- 取り付ける際は寅の日など金運に良い日を選ぶのもおすすめ
- 金のなる木は富と繁栄を象徴するスピリチュアルな植物
- 丸い葉が硬貨や富を連想させることが理由の一つ
- 「置くと貧乏になる」という噂は根拠のない迷信
- 植物を枯らすと運気が下がると考える説から派生した可能性
- 花が咲かないのは日光や温度など開花条件が未達成のため
- 開花は非常に縁起が良い「吉兆」とされる
- 風水では玄関に置くと外から良い気を呼び込む
- 玄関を入って左側に置くとさらに効果的とされる
- 西や北西の方角は特に金運アップに効果的
- 寿命は長く数十年生きることもある丈夫な植物
- 「ほったらかし」は過剰な世話をしないという意味
- 水のやりすぎによる根腐れが最も多い失敗原因
- 長く育てるには2〜3年に一度の植え替えも大切
- ぐったりした際は水不足や根腐れなどの原因を特定し対処する
- カイガラムシなどの病害虫もぐったりする原因になる